【奈良県生駒市】スリーディメンションビューティー カンタカ kanthaka

なぜ美容の仕事についたのか

私は介護福祉士です。デイサービスや有料老人ホームなど
一通りは勉強させていただきましたが、主にターミナルケアに従事していました。
末期癌の患者さんの家をDr.やNs.とチームを組んで訪問し、ケアをするのです。
その事業所で提供責任者として数年間、看取りの仕事をしておりました。

会話や呼吸もままならない方のお身体を拭いたり、口腔ケアをしたり、
陰部の洗浄やオムツの交換をしたり、時には痰吸引をしたり・・・

ただ作業をするだけでなくその時の細かな状態や気持ちの変化を敏感に察知し、
的確な判断のもと、ケアをしなければなりません。
当然、体や病気、心のことはお医者さんほどではありませんがある程度勉強しないと務まりません。

私のいた所は大変恵まれており、Dr.やNs.から直接、普通ではあり得ないようなレベルの
高い知識や情報を教えて頂くことができました。(本当に感謝です)

とある患者さんの所でケアをしていた時に少しだけ時間が余りました。
そのときにエステの真似事をしたのです。
蒸しタオルの後に化粧水と乳液を塗っただけですが・・・。
それでも、その患者さんとご家族の方は涙を流して喜んでくださいました。
「こんな状態になってまで、こんなに気持ちいい事をしてもらえるとは思ってなかった。
本当にありがとう。」

それまでの仕事の中で、沢山の「ありがとう」を頂きました。
でも、そのときの「ありがとう」は私には違うものに感じたのです。
この事がきっかけで、私は美容の資格をとるために愛雅粧という学校で理学美容を学びはじめました。
「顔を触るとはどういうことか」という事をその後の解剖生理の勉強で知ることになりました。
お顔を触るエステというのは、本当に特別なことです。
私達エステティシャンはそれを肝に銘じて精進してゆかなければいけません。